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「外せばいい」のか?


 少し前のお話ですが、教員を教員が虐める(これは明らかに暴行とか傷害で、刑事案件だと思いますが)という事件がありました。

 事件の詳細は色々と報道されていますが、枝葉の部分として学校が発表した内容が「?」でしたね。

「おいおい!そこ?そこじゃないでしょ!」と多方面からツッコミが入ったと思われる発表。

「給食のメニューからカレーを外します」です。

辛いものが苦手な被害者である教諭に、無理矢理食べさせたり目に塗りつけたのが「給食のカレー」であったということで。(激辛になったのは、他のものを加えたから)

「カレーを給食から外す」ことが、解決に繋がりますか?

意味がありますか?

子供たちを教える教師が集う学校が、こんな馬鹿な判断を下す・・・誰も異論を唱えなかったのでしょうか?

 あまりに目先の対応過ぎる。

根本を解決しにくいので、手っ取り早い「物理的な危険をまず遠ざける」という判断。

 ・・・似たような経験があります。

それは、「眉カット」問題でした。

 化粧品カウンターでの眉カットのサービスが、珍しくない時代がありました。

現在は「美容師法違反」となるので、こちらのサービスは提供されません。

しかし、個人経営の化粧品店などでは徹底されてはいませんでした。

情報として、届かないことも多いので。

しかし、しばらくして、個人経営店を取引先としていた会社は、「サービスとして眉カットを提供しないこと」を情報として届けて、周知徹底しなければならなくなりました。

その際に、投げかけられた言葉がまさにこれ↓

「眉カット鋏(シザース)を販売するのを辞めたらいいじゃないか!」・・・でした。

「シザースを販売しているから使うんだ!店からシザースが無くなれば眉カットできなくなるじゃん!店にあったら使ってしまう。徹底したいなら、商品としてあるのはおかしいじゃないか!」

こんな意見が出てしまったのは、「眉カットを含めたお客様へのメイクアップのサービス」を付加価値としたビジネスモデルだったからです。

眉カットが大きな売りになっていましたから、内外からの反発は大きなものでした。

 営業的には本来は、

サロンでのお手入れとカウンセリングで、ホームケア商品を販売

サロンでのメイクアップ方法の伝授で、メイクアップ商品&ツールの販売

・・・という流れを設計していたはずですが、いつのまにかバランスが狂ってしまったんだと思います。

メイクアップ商品やツールの紹介を兼ねたメイクアップテクニックの提供が、スキンケア商品の販売のオマケのようになっていました。

衝動買いに適しているはずのメイクアップ商品。

販売数がもう少し伸びていてもいいはずなのに。

お客様がもう少しメイクアップに興味を持ってもいいはずなのに。

 お客様へのアプローチの仕方がそのままの状態になっていないでしょうか?

ルーティンになっていると、何も考えずに続けてしまいますから。

似たようなアプローチをされている化粧品販売店は、見直してみるのもいいかもしれません。

 シザースはメイクアップブラシと同じ、メイクアップ道具です。

単純に、販売を中止すればいいのでしょうか?

メイクアップが好きになれば、眉カットするための道具を手に入れたいと思うでしょう。

使い方も知りたいでしょう。

せっかく商品があるのに、販売チャンスを手放す判断をしていいのでしょうか?

コミュニケーションの糸口にもなるのに。

 結局、あまりにもその場しのぎ的な意見だったのか、シザースの販売が中止されることはありませんでした。

 カレーも、シザースの案件も。

全体が見えていないと、判断が狂ってしまいやすい・・・という見本ですね。

*****

写真は、紫式部。艶々の紫の実が綺麗ですね。

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