2月の某日。
兄弟が引越しをしました。
昨年は、引越し業の人手が足りないとのニュースを、沢山見た気がします。
きっと、引越し事情はそれほど変わっていないと思うのですが、今年はコロナウイルスが猛威を振るっているせいか、ちっともそんな声を聞きません。
兄弟の引越しについても希望通りの日程が通らない・・・という話も聞きませんでした。
民族大移動とも言える「卒業、入学、就職」に伴う春のお引越しですが、コロナウイルスのせいで、卒業式や入学式を中止したり見直したり。
いつ、学校に行けるのか?出社できるのか?
就職が決まっていた方が、内定取り消しを喰らう由々しき事態が発生しているとか。
希望に胸が膨らむ春・・・とは思えなくなった方がいらっっしゃる。
就職戦線は、人手不足で売り手市場だったのに。
180度、様子が変わってしまいました。
思わぬ衝撃。
内定取り消しをされた新卒の皆さんの、ストレスの大きさは如何程だったでしょう?
物や人やお金の流れが、世界中で繋がっている現代。
一国で治るものではないことも、予測ができていたことではありますが。
ドミノ倒しのように感染が世界に拡大しています。
イベントの中止、公共交通機関の利用の激減、飲食店、美術館、劇場等の営業中止。
ホテルの宿泊客のキャンセル、消費される予定だった大量の食材の利用や処分・・・等々。
・・・経済が大ダメージを受けて、沈んでいくようです。
本当にダメージは大きいのですが、どんなことでもマイナスだけでなく、思わぬプラスの事象があります。
「風が吹けば桶屋が儲かる」・・・こちらのことわざを思い出すようなことも起きています。
皆さんは、こんな風にこんなものがこの時期に、売れると予想が出来ていましたか?
びっくりしますよね?
学校が閉鎖されたために子供が家にいるが親は仕事に行かねばならず・・・ということで、需要がのびたもの。
・冷凍食品(子供がレンジを使って簡単にご飯を食べられる)
・シーズニング(合えるだけ調味料。子供でも料理?が簡単)
・インターネットの利用(無料の動画配信サービスが沢山提供された)
・本や漫画(暇だから時間ができた)
・お米(家に閉じこもっても、まずは主食を確保)
・学童保育の時間延長
(余談ですが児童が外出をしない為に、生活が不規則になり、運動不足で肥満しやすくなりそうだ・・・と言う心配もあるようです)
デマに振り回された人が買い占めて、市場がパニックしたものと言えば?
・トイレットペーパー
・テイッシュ及びキッチンペーパーなどの紙類
・マスク(感染予防にはあまり効果は期待できないそうなのですが)
→本当に必要な医療関係者や花粉症の人が迷惑を被りました
・アルコール消毒関連(衛生関連商品・・・おむつやお尻拭き、生理用品なども影響大でした)
・ガーゼ、ゴム紐、晒し(手作りマスクの材料として)
学校が休校になったために
・カラオケ屋に繰り出す高校生(密室で大人数で騒げば本末転倒だけれども)
出社停止となった会社員たちの気分転換なのか?
・理容室が大繁盛
「経済は感情で動くもの」だと経済学者(マッテオ・モッテルリーニ氏)は、仰ってます。
ルーチンワークをこなすだけの、ただ来客を口を開けて待つ・・・やり方では商売が成り立ちません。
何がどこにどう影響するのか、想像できる人の元に勝機が来る!とも言えそうです。
お客様の「感情を刺激」して事態を逆手に取って「何か」を生み出すために知恵を絞る・・・「この春」・・・となりました。
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バラの花が描かれたカフェラテ。
休憩しようと立ち寄ったカフェで供されたもの。
思わぬ演出に、少し頰が緩むひとときでした。
小さな幸せ・・・ちょっと感情が動く瞬間。