実はお店が客層を決めている
- reethihandhuvaru
- 2016年8月30日
- 読了時間: 2分

会社員だった頃、起業セミナーを受けたことがあります。
故郷に帰るのは、そんなに遠くないことだと思い始めていたからでした。
起業するには、まず「ターゲットを決める」ことが大切だと言います。
受講者は、ターゲットを「中流以上」とする方が、ほとんど。
商品が「生きるために絶対に必要なもの」ではないのですから、お金に余裕がある人がターゲットになるのは自然なことです。
「中流以上」をターゲットにすることは、結果的に教育が行き届いた「良い客層を選び取る確率」が高くなります。お金に困らず、ある程度の教育を受けている訳ですから。
・・・すごく違和感を感じました。中流以上のお客様に来ていただきたいけれど、アピールできる商品と環境、付加価値を、こちら側は提供できるのでしょうか?
その頃の私は「企業(もしくは商店)の質は経営者の質を超えない」ことを実感していました。経営者の質とは、人として尊敬できる人間性」のことだと思います。
企業の質は、従業員の質を決め、企業姿勢や商品に影響します。
特に「接客販売」は、経営者の考え方や性格が、客層やスタッフの質に反映するのです。
経営者がスタッフを大切にしないと、スタッフはお客様を大切にはできません。
「高級店」に入る時、普段着のような格好で入るには勇気が必要ですよね?
ドレスコードがあるお店もあるので、入店拒否されることもあるでしょう。
そういうお店のスタッフは、器に見合った優雅な接客です。
優雅な接客は、相手の攻撃性を抑えますし、お客様の方でも高級店に似合うお客様で居たいから、上品に振舞おうと意識します。
下品な振る舞いをする顧客の割合は、圧倒的に減ります。つまり、顧客の質が意識で上がっていくのです。高級店の外装も内装も「商品」も、スタッフの質も、お値段に含まれるということですね。
カジュアルなお店でも良い客層を持つことは可能です。
センスの良さも必要ですが、お客様とお店の双方が「居心地の良い環境」を作り出すのです。ですから、お客様の協力が必要不可欠です。
お客様と一緒に作り出す「居心地」の良さに、同調できるお客様が残っていきます。
つまり、やっぱり類は類を呼ぶってことですよね。
「お客様にとってどんな企業(お店)になりたいのか?」
「経営者である自分はどんな性格なのか?」を把握し、
「どんな客層(収入という見方ではなく)に来店いただきたいか?」
と考えることが、起業の第一歩なのかもしれません。
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