花の顔(かんばせ)。
- reethihandhuvaru
- 2022年6月3日
- 読了時間: 4分
更新日:2023年4月3日

大和ことばの美しさと柔らかさ。
時々、本当にその良さを感じることがあります。
・・・お待たせしました。
久々な美容ブログ?です。
花の顔(かんばせ)月の眉・・・。
・・・これは牡丹灯籠の一節にある主人公(この場合は男性)の容貌を現した言葉ですが、字面だけみても相当に美しい人なのだろうなと想像できますよね?
ただ・・・「花」とはどんな花なのか?の記載はありません。
そこにそれぞれの考える「美しい花」を当てはめる余白があります。
慎ましやかな小さな花に目が奪われることもありますし。
華やかな花ばかりに惹かれるわけでもありません。
そこが日本語の良さとも言える曖昧さ・・・でしょうか?
その後に続く表現で、どんなに美しい人なのかが補われていく。
さて。
今ほど暖かくなる前。
三寒四温真っ盛りな頃。
写真は散歩の途中に出会ったお花です。
この写真の大輪の椿の花(直径が15cm以上ありました)を遠くから見た時、「花の顔」が浮かんだのでした。
遠くからは花の大きさと素晴らしい発色しか判りません。
これ程の大輪の椿があるとは思いもしませんでした。
華やかさに引き寄せられて。
何の花だろう?と近づいてみて、正体が知れた訳なのですが・・・。
そんなに惹かれたのは、落ち着いた色味の住宅街の小路にボンッ!と咲いていたからでしょうか?
人の顔の大きさに迫る迫力の大輪だったからでしょうか?
とにかく、何の花か知りたくなってしまったのでした。
「花」には引力がある・・・と思います。
そして性別に限らず遠くからでも惹きつける「一瞬の引力」を持っている人の容貌を「花の顔」というのかも知れません。
引力=生命力=魅力と言い換えることもできるかと。
「素の引力」が微量なら?
そりゃあ、やっぱり足すしかない。
盛る・・・って事になりますか。
メイクやファッションやボディメイクを頑張ったりで、擬態する。
擬態するテクニックをそれぞれきちんと会得する。
日々の鍛錬?で、やり過ぎることも多々あった頃を経て。
バランスを取ることの大切さに行き着けば。
ただ、一番バランスを取ることが難しいのですね。
本人が納得する綺麗さ(盛り加減)と、他人が「あの人、綺麗だな〜」と思えるバランスが違う。
冷静に自分自身を俯瞰できれば・・・バランスを取れる域に達すれば・・・。
多分、最小限の工程数で「花の顔」にたどり着ける術を得る・・・と思います。
余談ですが・・・。
現役の美容部員や美容関連の仕事の会社員のうちは、商品のアピールポイントを自分で体現しなくてはならないので、余計にバランスを取るのは難しいと思います。
一般の人より、盛りの度合いは大きい訳ですし、その状態に慣れてしまっていますから。
化粧品会社勤務の頃。
後輩がリップライナーを使わずにグロスを使ったら、先輩に叱られてしまいました。
「似合ってるし若々しくて可愛いんだから、それで良くないですか?」と意見しましたら、「そうは行かないわよ!見本のテクニックをちゃんと見せなきゃいけないんだから!」と。
う〜ん・・・グロスって、カジュアルなメイクアップの延長線上に出てきた商品だと思うのですよ。
勿論、リップライナーと一緒に使う方法もありますけれど、お客様の立場から考えると「手に取りやすい」「トライしやすい」が一番だと思うわけで。
後輩は眉もきちんと描いてアイライナーやマスカラをつけているのですから。
黒スーツの出立ちでしたが、グロスだけの唇は浮いていませんでした。
むしろ、柔らかい雰囲気で素敵でした。
美容部員や美容部員の指導側の人も、時にはそんな見せ方をすることがあってもいいんじゃないかなぁ・・・なんて、あの時も今も思っています。
だって!!
自分(もしくはメーカーの美容部員)のメイクのコピーをお客様にさせたい訳じゃないんでしょ?
化粧品を販売したいのでしょ?
まだ、化粧品を使ってない人を使う人にしたい・・・開拓したいのでしょ?・・・裾野を広げたいのでしょ?
・・・となれば、やっぱりトライしやすい部分からオススメしないとね。
顧客目線を、つい忘れてしまいがちな販売側の人になってしまいがちでは?・・・と思うのです。
同業者?の皆様、いかがでしょうか?
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