top of page

SEARCH BY TAGS: 

RECENT POSTS: 

FOLLOW ME:

  • Facebook Clean Grey
  • Twitter Clean Grey
  • Instagram Clean Grey

身近な何故?を学ぶこと


 今日、本屋さんで「カリカリベーコンはどうして美味しいにおいなの?」と言う本を買いました。副題が、「食べ物・飲み物にまつわるカガクのギモン」で、著者はANDY BRUNNINGさん。訳した人が高橋秀依さんと夏苅英昭さん。見やすくて色も綺麗で、雑学好きにはたまりません。楽しく見ていましたら、高校時代の先輩の話を思い出しました。

 それは、化学の授業のお話。先輩たちが「化学のババ」とあだ名をつけていたベテラン女性教師のお話です。

ある日、彼女は化学の苦手な(理系のクラスなのですが)生徒に、「アルコールは水に溶けるか?」と質問したそうです。「と、と、解けない!」と彼は答え、「ほぉ〜っ!お前んとこで売ってる酒は、水とアルコールが二層に分かれてるんだな?」と言ったとか。

質問された生徒は、酒屋の息子。クラス中、大爆笑だったそうですが、このおかげでみんなの頭の中に「アルコールは水に溶ける」がしっかりインプットされたのです。

化学式だけとか教科書の記述の暗記だけだと、生活に密着していないからピンとこない。

だから、知識が蓄積されにくいですよね?先生、ナイス!!彼女は、こういうちょっと面白くて意地悪な授業をすることで有名で、よく先輩たちがこぼしてました。私は彼女の授業を受講したかったなあ・・・。残念ながら、在学中にご縁がなかったのですけれど。

 身近に(つまり生活の中に)こんな化学や物理に生物、数学の話が沢山あります。例えば、レンジで目玉焼きを作ろうとして黄身が爆発してしまったという話。アメリカでシャンプーした猫を乾かそうとしてレンジに入れてチンしてしまい、殺してしまった悲しい事件。

もっと授業に、身近な話題を盛り込んでもらえたら、興味を持ちやすいし、悲しい事件も減ると思うのですがいかがでしょう?

 化粧品販売の現場でも、大げさな話ではないのですが、雑学的な知識が必要な場面があります。これからご紹介するのは、どれも実際にやり取りしたり、聞いたお話なのですが・・・。

「ローションはコットンで使用した方が絶対良いと有名人が言ったけど、どうなの?」。

種類によってコットンには向かないローションもあるのですが、知識がないと現場は説明できなくて慌ててしまう。有名人の言うことを真に受けてしまわずに、きちんと確認しておきたいですね。時間があるときに、他社の商品をリサーチしておくのも大切。

コットンを使えと美容部員に言われて使ったら(原因はローションの量をケチって使っていたからなのですが)、シミができた!だから、私はコットンを使うのを辞めたのよ!」というお客様の訴え・・・。摩擦が大きい使用方法ですから、結果としてシミができて当たり前ですが、お客様にはローションの使用量とコットンの関係性が見えていなかったりする。

「コットンを使うか?使わないか?」だけを判断されているのです。シミの原因がコットンだと思っていらっしゃる。

ついでに言えば、綺麗になるために購入した化粧品なのに、必要量を使用していない。

「勿体無い」とか「高かったからなるべく長持ちさせたい」が、先に立っているんですよね。綺麗になるためには「乾いたコットン部分が摩擦を起こして肌の負担にならない様に、ローションをたっぷり含ませて、お使いください」と、お伝えしなければ。

「容器いっぱいに化粧品が入っていないのは、量をごまかしているんじゃないの?」とか「リップグロスを最後まで使いたいのだけれど、ブラシが底面まで届かない。勿体無い。容器の設計がおかしいのでは?」とか・・・。視覚情報でお客様が判断してしまうのは、仕方ないことです。メーカーは容器に記載した量は絶対クリアしなければならないので、少々多めに充填しています。きちんと、記載した量を使用できる様に設計しているはずなのです。(景品表示法とか、【化粧品の表示に関する公正競争規約施行規則(内容量)】など、法律でちゃんと規制されています)残っているのは、確かに勿体無い気がしますけれど。

ある程度、容器に余裕がないと蓋を閉めたりシーリング(封をする)することができません。お茶を出す時にティポットにギリギリまでお湯を注いだら、蓋をした時に溢れてしまいますよね?あれと同じです。

※※容量に比べて、容器が大きすぎたり(上げ底的な)すると、指導が入ります。※※

 余談ですが、ドイツには「計量法第9条」と言う法律があるそうです。ビールやワインをお客様に提供する際は、グラスに印刷された目盛りまできちんと注がなくてはいけません。泡の部分は、含まれません。量をごまかして販売できない様にしているんですね。お客様にいちいち説明する必要がなくて便利。そこに至るまでには、過去に相当お客様と揉めたんでしょうね😅。トラブルのタネは少ない方がいいに決まっていますし、お客様も安心。日本で見かける同様なものとしては、タリーズコーヒーのマグカップの内側のラインとかでしょうか。自主的なトライですね。

化粧品のボトルや容器に、mlの目盛りを印刷をしているメーカーも一部であります。ただ、クリームなどはmg表記なので、目盛りをつけるのは難しいと言うか無理かなあ。

 身近な「?」の知識を、楽しく蓄積していきたいですね。この本を眺めるみたいに。

bottom of page