お願いされるのは辛い。
- reethihandhuvaru
- 2017年5月6日
- 読了時間: 5分

サロンで、既存のお客様に「新しいお客様を紹介して!とお願いする」ことがありませんか?もしくは、お客様の立場でお願いされたことは?
付き合いが長かったり、お互いのことをよく知っているもの同士、もしくは近所のコミュニテイに所属しているもの同士。「いやらしいお願いになっていないかな?」「断ったりしたら角が立つかな?」なんて葛藤を抱えてしまうことも。
サロン側は経営がかかっていますから、前のめりになりがちです。何かのキャンペーン中だったら尚更。
結論から言いますと、「お願い」は、✖︎ですね。
お金を払ってリラックスやお手入れのためにわざわざ出掛けて来たのに、なんで余計なことを頼まれなければならないのか?と思ってしまう。
「本気でお願いされたら、一人や二人は紹介が出ると思うんだよね」とは、昔、集客手段について同僚が語ったものです。
彼は直接の営業担当者ではありませんでしたし、スタッフや経営者、お客様の生の声を聞く機会も少なかったので、そう考えても仕方のない部分はあります。
一度だけなら許せないこともない。でも、本気の「お願い」がずーっと続いたら?
実は「毎年、誰かを紹介して!とお願いされるので、キャンペーン期間中はお店に行きたくない」と言うお客様からの声があることを、取引先から聞いていました。
キャンペーンは、そのサロンが所属しているグループ全てで、毎年行われているものです。
お客様には負担(ストレス?)なんです。サロンから足が遠のく気持ち・・・解ります。
紹介をするということは、まず自分の知っている人を思い浮かべる訳ですよね?つまり個人の人脈を使う。
そういう意味では、個人の「営業成績」によって「販売手数料」を手にする仕事と似ていますよね。保険の外交員さんとか、「訪問販売」の仕事とかに。
それらのお仕事は人脈をたどって積極的な営業をすることが多いので、人間関係が壊れてしまうことが多いと聞きます。
常に求人があり、誰でも容易につける職業なのですが、「セールスの才能」って実は相当特殊です。誰もが持っているものではありません。
そういった仕事の『経験者」が、スタッフの求人に応募されてきたことがあります。
彼女は、「親戚や友人を勧誘して人間関係がおかしくなっちゃったので、またそんなことはしたくないです。」とおっしゃってました。幸い、転職した先はそんな辛い思いをしなくて良い職場でしたので、ホッとされていました。
「いいサロンがないかな?と聞かれたから、ここを紹介しておいたよ〜!」や、「◯◯ちゃん、お肌が綺麗ね〜!!何かやってるの?って聞かれたから、その子と今度一緒に来ていい?」と言うような、紹介が出るサロンやお店にしたいですよね。
では、そこまでたどり着けていないサロンやお店は、どうしたらいいんでしょうか?
とにかくお客様を増やなければならない段階では、なりふり構っていられない!!・・・解ります。そうなのですが、例え まだお客様が少ないサロンでも「心意気」は大切ですよね?
「テクニック」で紹介を得ようとする前に、スタッフ全員でサロンやお店の「魅力の棚卸し」をしてみることをお勧めします。とにかく、絞り出せるだけ絞り出します。
そうすると、棚卸しの内容が、お客様にアピールできるものなのかどうか?が解ります。
販売側が考える魅力は、お客様にとって全然「魅力的」じゃないかもしれません。
その後で、お客様にアンケートのご協力をいただくことをお勧めします。
トライされるなら、アンケート用紙は、無記名式のものを用意してください。
文章を書いていただくのは大変ですから、簡単に丸をつけられるようなものにします。
紙の大きさはA5~A6位程度で、多めの余白があれば、更にいいと思います。
お茶を飲んでいる時にささっと書いていただけるように、アンケート用紙と投票箱?セットでカウンセリングテーブルの近くに設置しましょう。
「お客様満足度UPに取り組むためのアンケートにご協力ください」と、投票箱に書いておくといいと思います。
内容については、以下の青字のような簡単なもので良いのです。
■満足感のあるものに◯をつけてください。(複数回答OK。その他を選んだ方はご記入をお願いします)
・接客・トリートメントテクニック・環境(音楽・サロン内・その他)・商品+美容知識
・その他( )
■向上して欲しいものに◯をつけてください。(複数回答OK。その他を選んだ方はご記入をお願いします。)
・接客・トリートメントテクニック・環境(音楽・サロン内・その他)・商品+美容知識
・その他( )
■友人や知人にお勧めできるサロンだと思いますか?
・是非お勧めしたい ・勧めてもいい ・どちらでもない ・あまり勧めたくない
・勧めたくない(理由 )
■その他、ご要望や感想がございましたら、ご記入をお願いします。
( )
まず、サロンやお店の現状を把握することです。お客様の感覚と大きなズレが起きていないか?を確認しましょう。集めたアンケートは、項目ごとにきちんと集計してください。読むだけにしてしまわないこと。それぞれに何票入ったのか、資料として使えるように残してくださいね。
個人経営の小さなサロンは、お金も時間も、コンサルに調査と指導を受ける余裕もありませんが、お客様から直接「要望」「感想」をお聞きすることが容易です。
アンケートが無記名式なら、正直な気持ちを綴っていただきやすいですし。
お客様の満足度が高かった項目に注目しましょう!そこを徹底的に伸ばす。
アピールしましょう!
「当店お客様アンケート満足度NO.1 は◯◯◯!・・・自信があります!」などと、POPやチラシに表現してみる。それから、わざわざ記入していただいた内容も確認しましょう。
好意的な内容は「お客様から◯◯◯だと、お褒めの言葉をいただいています!」とアピールする。
問題点は沢山あります。平行して改善しなければなりません。その際、「どうしたら良くなるか」を作業の目線で考えてみる。案外、ルーチンワークの見直しで、大きく改善できることがあるものです。
「見た目」だけ整えても「心」のない「テクニック」では、お客様に伝わってしまいます。
手っ取り早く「紹介を引き出すテクニック」を手にする方が大事と考えるか、「紹介したいサロン」になりたいと考えるか?・・・皆さんはどちらを選ばれるのでしょうか?
お客様として出掛けるなら、どちらのサロンに足を運びたいですか?明白ですよね?
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