小さなサロンが目指すもの。
- reethihandhuvaru
- 2017年9月30日
- 読了時間: 3分

地方都市では、シャッター通りになってしまった商店街をよく見かけます。
大手チェーンストアには敵わない・・・店主のため息が聞こえて来そうです。
映画館やら、ゲームセンターも併設する大きな箱です。
営業時間も長く、お金をかけた内装、集客力や、大規模仕入れに裏付けされた低価格、大きな駐車場を持つショッピングセンターに、地元の個人経営の店舗は勝ち目があるのでしょうか?
ところが最近、復活した地方のシャッター通りの話題を聞くことが増えて来ました。
大手チェーンストアと同じ土俵で勝負することを辞めた結果、商売が回り出したのです。
その店ならではの「付加価値」で、勝負をすることにしたお店が出始めました。
個人経営のお店がつまずいてしまう理由の多くは、「自身の魅力を理解していないこと」「自分の力量を理解していないこと」と「割り切りができないこと」です。
個人経営の店が、「価格競争」に立ち向かうには、無理があります。
仕入れ方法に圧倒的な違いがありますから。
「営業時間を延長」するのも無理があります。
家族だけでは無理なので、アルバイトを雇わなければならなくなります。
そうすると、最低賃金以上の金額の時給の支払いが、利益を圧迫します。
光熱費だってアップします。
家族で経営することで、何とか利益を出していたのに。
サロンも全く同じこと。
都心の立地ではないのに会社帰りのOLさんばかりを狙っていたら、百貨店や専門店や大手チェーンにかなうわけがありません。
一般の会社員の退勤時刻は午後五時を回ります。
その人たちを待っていたら、営業終了時刻がどんどん遅くなる。
人件費も光熱費も、上がります。
では、土日に来てもらう?
土日は、OLさんだけでなく、普通に予約が入りやすい曜日です。
予約を入れられる人数(=キャパシティ)は最初から決まっているのに。
個人経営のお店が、大手や有名店と競争しても疲弊するばかりです。
大手チェーン店には無い「魅力」や「付加価値」を見つけられるか?
お客様が足を運びたくなる「わざわざサロン」になるにはどうしたらいいのか?
いっそのこと、平日だけの営業を選ぶことも有りかもしれません。
妙齢のマダムの皆様のための、ゆったりしたサロンになることも、お子様にかかりっきりのママさんの避難場所になることも。
お客様とマンツーマンの小さなサロンなら、可能ですよね?
全てのお客様に満足をしていただくのは、そもそも無理なのですから。
ニッチなニーズに特化することで、視界が開けてくるかもしれない。
どんなサービスを、どんなお客様に提供したいのか?
どんなお客様にサロンに来ていただきたいのか?
どんなスタッフに働いてもらいたいのか?
どんな仕事をしていきたいのか?
その職場(サロン)をどうしていきたいのか?
そのための力が備わっているのか?
そして・・・自分自身はどうあるべきなのか?
航海の道しるべとなる北極星のように。
空にぽっかり浮かんだ月のように。
あなたが目指すもの、目指したいもの。
・・・見えていますか?
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