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BGMと著作権。


 最近、JASRAC(ジャスラック)と音楽教室との対立問題が注目を浴びています。

そう。音楽の商業使用=著作権問題です。

「BGM」を使用する小さな個人経営の「サロン」も著作権と無関係ではいられません。

流行りの曲をオルゴールやピアノ曲にアレンジしたBGMを、使用しているサロンさんは多いのではないでしょうか?

今に始まったことではありませんが、ご存知ない経営者の方も多いのです。

いきなり届いたJASRACの書類を見て、びっくりした!というお話をよく聞きます。

対応としては、

・「著作権FREEのCD」を購入して使用する。

・有線放送(著作権料支払いをカバーしている契約をすること)をBGMに使用する。

・ラジオをBGMに使用する(ネットラジオのことではありません。)

・JASRACが送ってきた資料に必要事項を記入して、支払いをスタートさせる。

 (JASRACの管理対象ではない楽曲もあるので、全てがカバーされる訳ではありません。)

の4通りです。

JASRACへの支払いは、10年ほど前で1ヶ月500円程度でした。

収入の厳しい小さいサロンは、拒否感が強かったと記憶しています。

懲罰対象になったり、罰金を支払うことになれば、比べ物にならない痛手を背負うことになりますから、どれかをサロン側でチョイスしてくださいと、会社員時代は一所懸命、啓蒙活動をしていました。

ところが最近、当時は高額だった著作権FREEのCDが、安価で手に入るようになりました。

JASRACの暴走?(と、見える状況)を憂いて、著作権FREEのCDを安価で販売する会社が登場したのです。

参考までに、アドレスを紹介しておきます。

株式会社ホワイト http://www.whitebgm.com/

著作権料とはどういうものか?、分かりやすい言葉で説明をされていますので、不安な方は覗いてみられたらと思います。

 曲を世に送り出した作者への報酬は確保されるべきですし、リスペクトしなければならないと思います。

著作権料は支払わなくてはならないものですが、最近のJASRACの話題には「?」と思うことが増えてきました。

JASRACに著作権を守ってもらっているはずの、当のミュージシャン達からも異議を唱えられています。

「1円も著作権料を支払ってもらっていない。」とか「計算方法が明確ではない。」とか。

雅楽の演奏家の方にも、著作権料の支払い請求をしたことがあったそうです。

そもそも平安時代以前から演奏されて、作者が判然としていない雅楽には、著作権は存在しませんよね?

そのあたりを説明されても、JASRAC側のスタッフは よく理解できなかったとか?

高額な使用料請求で、廃業に追い込まれた個人経営のカラオケ教室も数多いと聞きます。

過去には、地方都市の老舗のジャズ喫茶への著作権料の高額請求で、裁判沙汰になったこともありました。

とうとう、未来のミュージシャンの卵たちの「楽しく音楽を学ぶきっかけ」を提供する「音楽教室での楽譜の使用料を徴収する」と言い出して。

「音楽教室で流行りの楽曲を使うこと」は、確かに商業利用ではあるのでしょうが・・・。

宇多田ヒカルさんをはじめ何人かのミュージシャンたちは、「私の曲を、どうぞ無料で音楽教室で使用してください」といった声明を出されました。

YAMAHA音楽振興会を筆頭とした「音楽教育を守る会」は、集団訴訟という形でJASRACと裁判で争うと決めたようです。

音楽を楽しむ機会を奪っていく今のあり様。

著作権を本当の意味で守っていることになっているのでしょうか?

回り回って自分たちの首を絞めることになっていないでしょうか?

飯の種になっている仕事や会社を潰していっていることになっていないでしょうか?

形振り構っていられないほどの収入減で、「JASRACの運営が困難な状態」なのでしょうか?

JASRACが独占状態だった著作権料徴収の仕組みが、崩れてしまったのだと思います。

CDの販売は先細りです。

「音楽をダウンロードする」が根付いてしまいましたから。

ダウンロード数の実績に対して、音楽配給会社はミュージシャンに明確に料金を支払っているそうです。

ミュージシャンだって、その方が良いに決まっています。

時代の波に取り残された感のあるJASRACと、音楽著作権問題。

どう、決着していくのでしょう?

今後に注目したいと思います。

※写真は郁子(むべ)の実。アケビの仲間です。

宜なるかな(うべなるかな・むべなるかな=もっともなことであるなあ)と天智天皇が発っせられた一言の語源になった果実だと言われています。

西日本を中心に繁茂しているとのことで、今の住所に引っ越すまで(関東なのですが)近所で見かけたことはありませんでした。郷里では、全く見たことがありません。

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