器用貧乏の未来。
- reethihandhuvaru
- 2017年11月26日
- 読了時間: 3分

「もうさ、器用貧乏だからさ〜!!」と友人がため息交じりで、愚痴を言います。
親しい友人との先日の、飲み会での話。
彼女は有能で、難なく仕事をこなす人です。
適正な段取りを組んで、障害になりそうな問題点についてきちんと指摘もする。
冷静で、楽しくて、同僚や上司から、頼りにされているのがよく分かります。
ちょっと、会社に都合よく使われている気もするけれど、本当に頑張っていると思います。
器用貧乏を嘆くけど、そんな必要ないよ?
いろんな仕事をこなせるってことは、段取りをきちんと組めるってことは・・・別な角度からものを見る目があるってことだからね!
色々な立場からものを考えられる「器用貧乏」。
それ、特殊能力だし、才能だと思うのです。
異動先で頼れる戦力になるってことは、必要なスキル(武器が沢山ある)を手にしていますし、多方面からの見方ができるということは、仕事の本質を見抜く力があることだと思うから。
器用貧乏は、オールマイティでもあるし、ジョーカーにもなる。
だから、彼女の未来は、(上司に恵まれなかったりで、評価されるのは会社員生活を終了した後になるかもしれないけれど(笑)。)きっと、明るいと思います。
* * * * *
彼女の話を聞きながら、ちょっと前の出来事を思い出していました。
マーケティングにいた頃、先輩たちに他メーカーのサロンの体験に行ってもらった時のこと。
「ウチの会社が提供しているサービスのテクニックの方が上だよね。」
「商品を買ってきてみたけど、ウチの商品の方がデザインはいいよね。」
あの・・・。
「純粋にお客様の気持ちで、感じたことを教えてくださいって、言いませんんでしたっけ?」
「え?だから、サービスのテクニックの質は、ウチが上だと思ったし、商品の魅力も上だと思ったわけよ。」
「BGM?別に気にならなかったなぁ。化粧品の知識とかは、さすがメーカーの直営店だと思ったよ。ガンガン売りつけてこなくて、薄い接客だよね。本社から、しつこい販売とか、止められているんじゃないの?今、色々厳しいから。」
う〜ん・・・。
先輩方は「マーケティングや販促の立場の人間として、他社サービスを批評しているスタンス」になってしまったようでした。
「お客様の気持ち」という、別の視点が抜けてしまう。
調査する時に「立場のフィルター」がかかってしまう。
私個人の感想としては、このサロン、接客が素晴らしかったと思います。
ソツがないし、押し付けてこないし。スタッフは清潔感に溢れていて、感じがいい。
でも・・・。
・店内が白過ぎる。(昔の病院みたいに、壁の白さが眩しくて落ち着かないんです。)
・化粧品の魅力が伝わってこない。(ディスプレイがされているけど、注意を引かない。)
・BGMは小さな音なのでカウンセリング時には気にはならないけれど、トリートメント時に
は結構耳障り。洋楽のロックやらポップスやらアップテンポの曲で、ゆったりとした気持
ちでトリートメントを味わえない。
・会員特典やキャンペーンの説明が、パンフレットがあるのだけれど分かりにくい。
なんだか、お得らしいということが、ギリギリ分かる感じ。
私は、そう、感じたんですね。
もちろん、あくまで個人の感想ですけれど。
自分がお客様だったら、やっぱり、金額に見合うサービスなのかどうかを考えます。
気前よくお金を使いたくなるような「満足感」が欲しい。
素敵な空間で気分の良いサービスを提供される→通えば、毎回そういう気分を味わえる!
使った化粧品を買ってみる→使ったら、もっと綺麗になれるかもしれない!?
・・・そんなふうに思ってもらえたら、最高です。
販売する方も楽。
説得するとか説き伏せるとか、言葉を沢山使う必要がない。
特に視覚や聴覚に訴えると効果的ですよね?
サロン内の演出は、お客様にとっても、販売する側にとっても大切なのです。
皆さんの通うサロンや、働くサロンは、そんな「お客様目線を忘れていない素敵な空間」になっていますか?
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