距離感。
- reethihandhuvaru
- 2017年12月20日
- 読了時間: 3分

最近、気になる「会社員あるある」CM。
それは青木崇高さんと成田凌さんが会社員を演じる名刺アプリのCMです。
「名刺交換した取引先の人に、後で友達申請してもいいかと言われて困っている」と、後輩に愚痴る先輩サラリーマンの一幕。
「お互いに良い仕事をしましょう!というための名刺交換であって、友人増やしたいとんじゃないだよね。こんな時、オマエどうする?」というような。
取引先ではなくとも、Facebookが流行りだした頃、上司に友達申請されて困ったという声を沢山聞きました。
断りづらいですよね。
こちらと相手が思っている距離感は違って当たり前なんですが・・・。
ある日、いきなり予想外に距離を詰められて、焦る。
こちらが設定している、その人との距離感。
そもそも、こちらの都合は全く関係なしに「寄せてくる人」もいるわけです。
設定している距離より近づいてくるので、物理的にもよくぶつかる(笑)。
なんていうのか、腕を絡ませてくるような感じ。私は君の彼氏か??
要は、「縄張り」(=安心できる距離感のこと)を侵すなってことなのですが。
この縄張りを、パーソナルスペースというそうです。
パーソナルスペースは心理的にもあるはずで、CMのような居心地の悪さや違和感は、「心理的なパーソナルスペース」を相手が勝手に超えてきたと感じた・・・ということかと。
さて。
接客業は、このさじ加減が難しい。
勝手に垣根を超えてくる馴れ馴れしさはダメなのだけど、付かず離れずが物足りない人もいる。
一見さんの「絶対にリピーターにならないお客様」もいれば、「常連さん」もいる。
そして、常連ではないけれど、そのお店で「常連さん」になりたいと思っているお客様もいらっしゃる。
プライベートサロンでは、他のお客様にやりとりを聞かれることはほぼありませんが、そうでないサロンは「最大公約数に受けの良い接客方法」を選んだ方が無難と言えます。
他のお客様がどう感じるか?も考えて、接客をしなければなりませんから。
お客様との距離感は、マニュアルやパターン対応ではカバーしきれない部分があります。
マニュアルやパターンは、あくまでも参考、指標でしかないのです。
最大公約数の接客方法に軸足を置きつつ、経験値を上げて行くしかありません。
誰にでもできそうに見えるし、求人も多い販売や接客業、サービス業。
実はとても難易度が高いのです。
接客のプロにたどり着くには、厳しく長い修行が必要です。
お手本になる先輩がいる職場なら育成に希望もありますが、実際、人材はそれほど豊富ではない。
偉そうに語っている私も、その道のプロの方から見れば、修行が足りない未熟者です。
小さなヒントを見落とさないように、毎日を大切に過ごして行きたいと思います。
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