眉は額縁?
- reethihandhuvaru
- 2018年3月14日
- 読了時間: 3分

どんなに美しい絵でも、入れる額縁を間違えると魅力が激減する。だから、額縁は慎重に選ばないといけないって言いますよね?
額縁は、絵を引き立てるもの。絵より目立ってしまったら、意味がない。
メイクアップで、この額縁に当たるのが「眉の描き方」だと言います。
うまく描ければ、より魅力的に見えるのですが、やり過ぎると只の「眉のインパクトの強い人」になってしまう。
メイクアップで一番苦手な人が多いのが、この眉毛。皆さん、相当苦労されています。
自分の顔ほど、冷静な判断が出来ないですしね。
メイクアップは、美術的な素養が必要です。
ラインを綺麗に引く、形を綺麗に描くという技術力だけではダメで、色を選ぶ&濃いか薄いのバランスを見る冷静な判断力、筋肉や骨の形に沿った自然な形を見つけられかどうかの観察力も必要だから。
更に、「好き」は「似合う」と違うから。
特に『好きと似合うが違う』という問題は、アドバイスがお客様のご要望に添えるかどうか?と直結しているので、本当に頭の痛いことです。
メイクアップのテキストに書かれた眉の描き方の多くは、顔を二次元的に捉えたもの。
分かりやすくて、基本的な知識なのですが・・・。
もし良かったら、こちらも参考にしてみてくださいませ。
私が現場で得た、「日常」の綺麗のための眉の描き方のコツ です。
◉眉頭を揃えることに、躍起にならないこと。
眉の生え方は、右と左が同じではありません。
揃えようと書き足し過ぎると、眉をひそめた険しい表情に見えてしまいます。
むしろ、眉頭は描かないくらいのスタンスで。
アイブロウペンシルやパウダーを眉頭に向かってぼかすようにしてみてください。
◉眉が薄いからと、濃くし過ぎないこと。
輪郭をはっきりさせないウブ眉がトレンドですが、濃ければそれはもう、ウブ眉じゃありません。鏡から離れて、ご自分の顔をもう一度見てみて。
薄めの眉は優しい印象なのだから、どうしても描きたいなら眉尻や全体の形を整えるように。
◉眉のラインの中に、筋肉の癖でできた溝と影を回収する。
年齢を重ねると、普段使う筋肉の癖が、しっかり顔に現れます。
シニアのメイクアップを手がける時、難しさを一番感じるのが、これです。
右と左の眉の位置がかなり違っている。視線を下に落としてもらうと、筋肉がリラックスするのですが、顔をあげると、途端に力が入ってしまう。
眉尻の方には、溝がしっかり刻まれてしまっていて、描いたような影ができる。
この、溝や影は無視できません。気をつけないと、二股の眉を描いたようになるから。
そんな手強い溝と影の持ち主に出会ったら、眉を描く前に眉を持ち上げるようにして上を見上げてもらったり、眉を寄せてもらったりして、眉弓筋や眉の形や眉頭の位置をもう一度確認してみるといいと思います。
眉毛が生えて無くても、本来の眉頭や眉山の位置がよくわかりますし、ほぼ間違いなく溝と影を含んだ「描くべき眉のライン」を見つけることが出来るので。
◉なるべく骨格に沿うカーブ(輪郭ではなく、鼻筋〜眉骨〜頬骨〜顎に繋がる内側のライン)を意識(この内側の輪郭?は、ハイライトや頬紅の入れ方にも影響があります)します。
眉は、鼻筋〜眉骨とつながるライン(光と影が現れます)が大切です。
その方の持っている「カーブ」から不自然に離れたライン(アイラインも)は「??」なイメージになります。(描いた眉尻が上がっている人とか見たことがあるでしょう?)
少しは皆様の参考になることがあったでしょうか?
「いつもと違う視点でお客様やご自分のお顔を眺めるきっかけ」になればいいなぁと思います。小さな発見があれば、楽しく仕事ができますから。
アドバイスが新鮮なものになるかもしれないし。
お客様もスタッフの皆さまも楽しい幸せなサロン・・・私が目指すところです。
※※写真は、道端に咲くオオイヌノフグリ。可憐なお花なのに、ネーミングがあまりにヒドイ。てんとう虫が、近くに寄ってきたところをパチリ!!
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