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優性→顕性に、劣性→潜性に。

  • 執筆者の写真: reethihandhuvaru
    reethihandhuvaru
  • 2018年5月25日
  • 読了時間: 2分

 et Rouge(エ ルーシュ)はフランス語で、「〜と赤」と言う意味(英語では&Red)で、日経BP社が発行している化粧品のトレンドを伝えてくれる美しい雑誌です。

『たっぷりでもほんのりでも、口紅に代表される「赤い色」を差すことによって、女性はたちまち華やぐ存在になるーそんな思いを込めたタイトル』だそうです。

その雑誌の第17号のP18、小林武彦氏のコラム「わかりやすさの100年後」を読みました。

コラムによると昨年、日本遺伝子学会が遺伝子分野の様々な用語の改定を決定したそうです。「優性」「劣性」も、「顕性」「潜性」に改められます。

「表に出やすいもの」と「出にくいものがある」。

分かりやすい表現を選択して、遺伝子に「優劣がある」ような誤解を受けないようにするためだそうです。

英語のドミナントdominantとレセシヴreceissveの日本語訳の変更と言うことですね。

「優」「劣」という漢字のインパクトが大きいからでしょう。

この時期の表現の変更は、最近クローズアップされている、悪名高き「優生保護法」の余波かもしれません。

言葉をどう選ぶかで、イメージが左右されてしまう代表例のような感じがしました。

身近なところだと、ソバカスや癖っ毛は顕性(=優性)遺伝、耳垢が乾いているのは潜性(=劣性)遺伝となります。

金髪は潜性(=劣性)遺伝で、全世界で2%前後だとか。

金髪は潜性(=劣性)遺伝なのに、マリリン・モンローの映画「紳士は金髪がお好き」にもあるように、憧れる人が多い。(マリリン・モンローは、本当はブルネットの髪でしたが)

日本人ならストレートの黒髪の割合は多いけど、世界の人たちを分母にすれば黒髪とブルネット(褐色の髪)の人は同じくらい多いし、癖っ毛の方が多い。

髪の色やら肌の色やら、瞳の色や癖っ毛かどうか?とか血液型・・・。

そんなことに「優劣」なんて、そもそもないですよね?

遺伝の特徴や割合は、厳しい環境に適応するために、病気に打ち勝つために・・・進化の過程で変化したものが数多くあると言います。

民族や居住地域によっては、その特徴がはっきりと出やすくなります。

遺伝子には病気に直結したものがあったりするので、一筋縄では行かないところはありますが、偏見を持ちにくいポジティブな表現を考えていくことは、大切だと思います。

美容系のキャッチコピーも、同様ですね。

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