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ファッションタトゥーを考える。

  • 執筆者の写真: reethihandhuvaru
    reethihandhuvaru
  • 2018年6月18日
  • 読了時間: 3分

 ロシアW杯。今年は初戦からなかなか緊迫した試合が多くて、楽しんでいます。

血気盛んな(何せ、格闘技的要素も高いので)年頃と、元々は労働者階級が中心で盛り上がって来た競技なので、多くの選手の腕や首に派手なタトゥーが刻まれています。

それで思い出したのが・・・「お客様相談室」に入った電話です。

「スタッフの手首の刺青を見て、とても不快な気分になった。どうして、刺青がある人を雇うのか?サロンの良識を疑う。そのようなスタッフは辞めさせてほしい。」と言うものでした。

小さな花柄のファッションタトゥーが手首に見えたというだけで、スタッフが失礼な態度をとったわけでも、サービスの質が低かったわけでもありません。

只、お客様はスタッフにタトゥーがあったことが気に入らなかったのです。

サロンの経営者の皆様にお伝えしておきたいのは、「ファッションタトゥーを理由に解雇はできないし、不採用の理由に出来ない」ということ。

タトゥーの有る無しと人間性は、全く別なものです。

きちんと「人」を見て採用を決めたなら、お客様から同様のクレームがあったとしても、経営者はしっかりスタッフをサポートしてあげて欲しいと思います。

只、現在の日本ではタトゥーは著しく就職に不利であることは間違いありません。

まだまだタトゥーは「不良に違いない」という、一つの振り分けアイテムです。

ファッションタトゥーは、ヤクザの刺青とは明らかに別物ですし、若い世代ではタトゥーに対する考え方は随分変化しています。

江戸時代は「島流し」をされた咎人(とがにん)を表す単純な線や記号のような刺青とは別に、町火消しなど命のかかる仕事をされている方に鮮やかで華やかな刺青をされている方が多かった。それと・・・渡世人(ヤクザ)<←これが問題なのですが>にも。

昭和の中頃くらいまでは、鳶職などで刺青をされていた方も多く、お風呂屋さんでお見かけすることも珍しくなかったと言います。

「刺青入浴お断り」(=全くの自主基準。ヤクザを排除するためのものと言えますが、現在、法律で定められてはおらず、差別的という問題も孕む)ではなかったと思います。

刺青自体それほど毛嫌いされていなかった(テレビや映画のお風呂屋さんの場面でも刺青の人の入浴シーン有り)気がするのですが、如何でしょう?

「遠山の金さん」(本当の遠山様は刺青はしていなかったと思われますが)に代表されるように、粋でいなせな男気を表す部分でもありました。

又、遊女が間夫(単純なお客ではなく、本当に好きな人)の名前を「●●命」と内腿や二の腕に小さく入れたとも言います。決心や、心意気の表現の一つでもあったのです。

確か古い時代劇の「一心太助」も、自分の名前を腕に彫っていなかったかな?

花魁と言われた最高位の遊女たちや歌舞伎役者、町火消し(=江戸の華・・・だったそうです)は時代のロックスターのような存在ですから、彼らに憧れて、色々真似した人たちは相当に多かったと思います。

私的見解ですが、ファッションタトゥーを入れるのは、エグザイル系やちょいワルな感じが好みな、ワイルドセクシー系やガテン系、ヤンキー系の方々に多いような気がします。

女性なら見た目が工藤静香的?もっとおしゃれな安室奈美恵的なタイプでしょうか?

若気の至り・・・な部分も否定できませんけれど、「損をするリスク」を重要視しない、「今の気分が一番!」な正直な人たちだと言えるかもしれません。

タトゥーという「記号」で人を判断するのではなく、「人柄」でお付き合いしたいですね。

・・・・・

ちなみに、彫師と呼ばれる方々も手軽なファッションタトゥーを提供する人も、真皮に色素を入れるので、日本でサービスを提供すれば、アートメイク同様、医師法違反となってしまいます。海外で受けるアートメイクは、国の法律が異なりますから、日本の法律は適用外です。

※※写真は銀杯草。高さが6cmほどの、小さくて可憐な花です。

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