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「来店目的」に合わせて「販売方法」を考える。


 お客様に、お手入れの仕方をしっかり教えたりアドバイスしたりしてるのに、お家で実践していただけない。

スタッフから、よく聞かされる話です。

お家でお手入れして貰えれば、商品の販売に繋がりますからね。

商品の販売売上を上げたいので、なかなか実行してくれないお客様に焦れてしまいます。

でも・・・お家でパックやマッサージをまめにやる人だったら、そもそもサロンやお店に来ていないかもしれませんよ?

美容の大切さは解っていても、自分でやる気になれないし、時間も無いかもしれない。

え?サロンやお店に来る時間はあるのにって?

いやいや・・・。それは美容の時間というよりは、気分転換のための時間かもしれない。

「自分を大切に扱ってもらいたい」と思う部分に、たまたま美容がくっついていたのかもしれない。

 あるフェイシャルエステティックサロンに毎月2回来店されているお客様がいらっしゃいました。

彼女は、きっちり予約日に来店し、「サロンを気に入っている」と仰っていました。

毎回、ベッドに横たわってクレンジングに入る頃には爆睡状態。仕事が忙しく、睡眠時間が取れず、とにかくお疲れ気味でした。

そして・・・ホームケア用には化粧品を一切購入されませんでした。

そんなお客様に対して、サロンのグループをまとめていた代理店マネージャーは、「月一回」のお手入れに変更するようにサロンに指示をしました。

マネージャーの独断ではありません。

メーカーの営業から「化粧品を購入しない顧客は予約を減らす」ように、前々から指導がされていたからです。マネージャーは、指導された内容を信じて疑っていませんでした。

メーカーは「化粧品を販売するための販促活動」として、フェイシャルエステティックを考えていました。また、新規顧客を獲得する糸口として、フェイシャルエステティックを利用していました。

ですから、「安く設定したフェイシャルエステティック」ばかりを利用して、ホームケア用の化粧品をまるで購入しない顧客は、ビジネスモデル上好ましくない・・・訳ですよね?

メーカーは、化粧品を販売してもらわないことには、話にならない訳ですし。

ただ・・・この指示・・・マネージャーとしては、ちょっと考えが浅かったと思います。

このサロンは、予約人数を調整しなければいけないほど、予約が入りにくいサロンではなかったのです。ゆとりがあるのに予約を減らしたことで、彼女分のトリートメント収入が減ってしまいました。

更に・・・マメに来店していた彼女の「化粧品セット」は、月2回の来店が月1回になったことで、リピート販売金額が半分になりました。

化粧品の使用量が減ってしまうのですから、当たり前のことです。

彼女の来店目的は「お昼寝」と「リフレッシュ」でした。

そして、サロンの大ファン(化粧品のファンとまではいかないまでも)でさえあった。

積極的に綺麗になりたいという気持ちはなかったけれど、そんな人にも化粧品を使ってもらうチャンスがある!という一例だったのです。

指示は、そんなサロンのファンをみすみす失うことにもなり得ました。

ファンからは、新しいお客様をご紹介いただける道も開けるのに。

同じタイプを紹介される確率は高くなりますが(笑)。

サロンの運営を考えれば、なるべく収入を減らさずに顧客をキープ(何もしなくても、こぼれ落ちてしまいますから)して行くことを考えなければ。

色々なタイプのお客様に対応できるように、訓練もしていかなければ。

次々と新商品やホームケア商品を売ることだけが、販売ではない!はず。

ですから、マネージャーにはすぐに月2回の予約に戻すように、提案しました。

販売拠点であるサロンの存続も、きちんと押さえていかなければならないことですから。

何がサロンに取って大切か?オーナーは勿論ですが、マネージャーやスーパーバイザーと言われる方々は、状態を把握した上で最善を見極める目を養っていかなければなりません。

簡単ではありませんが。

※※デルフィニウムにちょっと似た風情ですが、人参の花です。

母が、人参の花を見たくて用が済んだ苗をそのままにしておいたのだそうです。

初めて見ました。レースのように華奢で好きなタイプです。ボヤけているのは大根の花です。

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