肌のターンオーバーは4週間か?6週間か?
- reethihandhuvaru
- 2018年8月1日
- 読了時間: 2分

鈴木京香さんのCM。
ハイチオールCホワイティア(第3類医薬品)のものですね。
シミにお悩みの方は多いので、この印象的なCMが 注目されたと思います。
肌の生まれ変わりは6週間・・・と聞いて、「ええっ!!」と騒(ざわ)ついた人は多かったのではないでしょうか?
化粧品業界では、長らく約4週間と教えられてきたのですから。
化粧品業界で常識とされている「4週間」は、表皮細胞として生まれたものが角質になって剥がれ落ちるまでの期間のこと。
「基底層で細胞分裂して表皮細胞として生まれるまでの期間」を、含まなかっただけ。
例えば赤ちゃんの歳を
・誕生してから何年・・・で数えるか?
・お腹の中にいた期間を含めて数えるか?
と言う様なものかなあと思います。
「6週間」は、生まれた時を1歳とする「数え年の考え方」に近いのではないかと。
もともと「4週間」はあくまで目安ですし、個人差があります。
ターンオーバーの「4週間」は20歳を目安にした期間であって、段々と年齢×1.5倍程度に遅くなる・・・と言われているので。
そして、ハイチオールCホワイティアは、冒頭に書いた様に「医薬品」なのです。
医薬品だから、化粧品よりも効果があると言える範囲が広くて、深い。
新商品には、より刺激的でキャッチーなコピーを選びたいもの。
化粧品業界の常識である「4週間」を「6週間」とすれば、より注目を浴びる。
消費者に向けてのアピール。
戦略的ですよね。
医薬品業界では、6週間は別に目新しくは無いらしいのですが。
「化粧品」の効果は薬機法により、及ぶ範囲が表皮、それも角質層に限られています。
生きている表皮細胞(つまり核がある、顆粒層・有棘層・基底層にある表皮細胞)には、働きかけることができないのです。
「細胞分裂に要する約2週間」についての知識は、持っておくことに越したことはありませんが、化粧品としてはアプローチできることはありません。
ですから、化粧品が注目する期間は、今まで通り「4週間」ですし、真皮や表皮のダメージとなるトラブル予防のための、日焼け止めやお手入れ(洗顔・保湿など)が大切になってくるのです。
お肌の悩みにアプローチしてくる化粧品と医薬品の境目は、お客様から見たらはっきりしませんし、化粧品・美容関連のスタッフの皆様は、お客様に質問されて焦ってしまったりすることがあるかもしれません。
どんどん、新しい情報や表現や商品が出てきますから。
冷静に信頼できるサイトを選んで情報収集してくださいね。
参考:チョコラBB エーザイマガジン ↓ とても分かりやすいのでオススメです。
https://www.chocola.com/shimi/column/03/
※※ 写真は、故郷の夏の夕暮れです。
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