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小さな世界の何処かで。

  • 執筆者の写真: reethihandhuvaru
    reethihandhuvaru
  • 2018年8月31日
  • 読了時間: 2分

 もう、随分と昔。

私が、化粧品業界にデビューしたばかりの頃のお話です。

取引先の「販売優秀サロン」に先輩とお邪魔して、どうやったら、そんなに化粧品の販売金額を伸ばすことができるのか?とお伺いしました。

サロン経営者からは「とにかく良さを伝えるには、使って貰うことが一番ですよ!」と返答がありました。

・・・いや、分かるけど。

そんなにウチの会社のスキンケア化粧品は安価じゃ無いでしょう?

手軽に使ってみようと、簡単に手が出るとは思えないなぁ・・・。

そりゃあ、彼女の販売テクニックも凄いのでしょうけれど・・・。

テスターを試して貰うことはできるのですが、一度つけて見ただけじゃ、弱いですよね?

 *高価な化粧品だけれど、良さを分かって貰いたい。

 *良さを分かって貰うには、使って貰うのが一番・・・!

 *でも、その商品には「ミニサンプル」「パウチ」が無い。

その「化粧品販売サロン」の経営者が思いついたアイディアは、その「高価な化粧品」を小分けにして販売することでした。

トラベル用の化粧品の小分け容器に、その製品をスパチュラで入れ替えて、お客様にサンプルとして渡したり、1/2とか1/3とか1/4の量に適当に見合った金額で販売していたのです。

サロン経営者には、全く悪気がありませんでした。

当時の私は、なんとなく「えーっ!?」「??」とは思ったのでしたが、「辞めてください」と言えるだけの根拠や知識が有りませんでした。

良かれと思ってやったこと。

知らずにやってしまったこと。

何がいけなかったのでしょうか?

 化粧品の製造は、製造を許可された会社(=メーカー)でしか行えません。

化粧品の充填(じゅうてん=容器に化粧品を詰めること)は「製造」の範囲なのです。

・製造許可がないのに化粧品を作った(容器の入れ替え)。

化粧品を一定基準をクリアしていない場所(工場)で製造した(衛生面も問題)。

 (製造許可を得るには、工場を持たなければなりません。)

薬機法(旧薬事法)違反となってしまうということです。

化粧品を販売することは、特別な資格も勉強も必要もないので、仕事を始めやすい反面、そのような知識を得る機会が少ない「小さな世界」です。

化粧品の特徴や販売のポイントなどの情報は、容易に手にすることができるとは思いますが、

一般の人が受け付けにくい「法令についての知識や教育」「指摘」は、手に入りにくいとも言えます。

今も、この小さな世界の何処かで、何の疑いもなく、まだ続いているのかもしれません。

※※ いつもの散歩道で、涼やかに咲く白い花。ジャスミン系でしょうか?

シダ類との相性も抜群です。

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