「新しいお客様」に出会うには。
- 2018年9月28日
- 読了時間: 3分

お客様の気持ちを忘れない様に、一年に一回はトリートメントを受けに行きます。
自分へのご褒美でもあるのですが。
個人的にトリートメントを受ける時は、知人の紹介でサロンを選んだことがありません。
散歩で偶然見つけたサロンの外観や看板が素敵だったから行ってみたとか、サイトで積極的に探したりすることが多いのです。
リラックスする為に、「私」を全く知らない、私好みのサロンを選びます。
マーケティング部署在籍時は、仕事として訪れる場合は自分から行きたいと思えるサロンを選ぶことがありませんでした。
「口コミ」を顧客獲得に活かしたビジネスモデルの競合他社のサロンを、調査&比較のために訪れていたからです。
その中でも、良さそうなサロンをなるべく選んではいましたが。
ですから、純粋にお客様の気持ちやニーズに気づくことができたかは・・・疑問です。
今にして思えば、その様なマーケティング的調査は、本当に必要だったのか?とも思います。
既にある集客方法の分析では、顧客離れを防ぐ改善は可能でしたが、新たな「お客様を獲得するためのアイディア」は手に入らなかった・・・。
発想を180度変えなければ、新しい種類のお客様の獲得は出来ません。
サロンの扉を開ける目的もキッカケも、受動的なもの、能動的なもの、全くの偶然で興味を持ったなど・・・様々ですから。
「どの様なお客様を新たに欲しいのか?」を具体的に頭に浮かべることができれば、手立てはあります。
例えば、「保湿商品に興味がある、お化粧品が好きなお客様」や「乾燥が気になる、保湿トリートメントに興味があるお客様」が欲しいと思ったら。
保湿商品を沢山試してもらえる機会を作ればいい訳ですよね?
会員メニューではない「スペシャルモイスチャーコース」を設定するのはどうでしょう?
化粧品を販売しているサロンなら、スペシャル商品をたっぷり体験してもらうきっかけになるということです。
勿論、同じ料金で、会員のお客様にも体験いただける様にしましょう。
会員も、毎回、同じトリートメントだと飽きてしまいます。
目先が変わりますし、スペシャル商品の販促にもなりますしね。
手技を変更しなくても、スペシャル商品中心でお手入れを組み立てれば、すぐにでもスタートが可能です。
化粧品キープ制の会員サロンの場合には、注意点があります。
クレンジングする際、お客様の化粧品を使わないこと!です。
うっかりやってしまいそうですから、釘を刺しておきますね。
スタッフへは、フリー客への対応を徹底します。
気持ちよく体験してもらって、サラッと気持ちよく帰す。
会員にしようと、しつこく追い縋(すが)らないこと。(基本ですけどね。)
その代わり、パンフレットを用意してきちんとお渡しすることを徹底してください。
気に入ってもらえれば、後で会員さんになってもらえる可能性もありますから。
サロンで独自にサイトをお持ちなら、サイトの表現をしっかり見直す必要があります。
チラシの表現も是非、見直すこともお勧めします。
新規顧客獲得をしなければ、確実にお客様は目減りして行きます。
サロンの存続は、スタッフやお客様にとっても、取引先にとっても大切です。
健全な運営のために、しなやかで柔らかな考え方が持てるといいですね。
**写真は松本の扉温泉近くの砂防ダムの景色です。東山魁夷の世界の様でした。
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