「貴方だけ」「限定」は正解なのか?
- reethihandhuvaru
- 2019年2月12日
- 読了時間: 3分
更新日:2021年5月25日

女の人に限らないことだと思うのですが・・・。
「特別」と「限定」に弱い人が多いですよね?
商業施設やテレビショッピングに多用されるフレーズ。
「貴方だけに耳寄りなお話が・・・」「番組をご覧の貴方にだけ特別!」「限定品です!」「これから30分以内ご注文の方に限り半額です・・・。」といったアプローチ。
焦りますよね?
商売上、正しいと認識されているテクニックというか・・・常套手段です。
「お得」に弱いのかもしれないし、「私は特別なのよ!」と思いたい気持ち・・・承認欲求も満たされるのかもしれません。
常套手段であるが故に、使い古された感のあるテクニックです。
それでもやっぱり乗ってしまいましたか?
煽られて思わず?買ってしまいましたか?
それ、本当にそんなに魅力的な商品でしたか?
欲しいものでしたか?
後悔しませんでしたか?
「貴方だけに特別」で、思い出した記憶があります。
私はこの記憶のおかげもあって、「限定」だとか「貴方だけ特別」にアレルギーがあります。
商売の常套手段ではありますが、今、仕事で使いたいとは・・・思いません。
その経験は、振り返ってみると、怪しい新興宗教か何かの勧誘だと思われるのですが・・・。
20代後半の頃です。
渋谷の地下鉄の改札で、40代くらいの男性に呼び止められました。
よく、知らない人に道を聞かれたりアンケートをお願いされることが多いワタクシ。
男性は、威圧感さえ感じるちょっと派手目な服装と濃いめの顔立ち。
詳細はよく覚えていないのですが、彼は、とにかく特別な人にしか声をかけていないし、特別な人は見ると分かるのだと言います。
そういう人たちの多くは一流会社に勤めている人たちや特別な才能のある人たちで、大きな災害や何かがあっても、豊かな人たちの大きなネットワークで互いをサポートしているから経済的安心があり、グループ内の人はお金に困ることもない。参加した人は全員幸せだ・・・と、畳み掛けてきます。
貴方は、そのグループの一員になるべきだと思ったから、声を掛けたのだと。
そんなリッチな人たちのグループから、当時20代の地味な会社員に、しかもこんな場所で声が掛かるはずがない!!
でも。
こちらの情報を会話の中から探り出し、自尊心をくすぐるような巧みな持ち上げ方をしながら話を続けるんです。
いやらしいですよね。
口を挟む隙が無いというか、なかなか逃げられない。
言いくるめようとして、手を替え品を替え・・・話が・・・長い。
胡散臭いな・・・と十分感じていましたし、穏便には逃げられそうも無いので、強硬手段に出ることにしました。
「そんなに良いことなら、何故、皆さんに広げようとしないのですか?一部の人にだけが得をして、多くの人が恩恵を受けられないなんて、おかしいですよね?皆さんが幸せでいて欲しいとおっしゃっていませんでしたか?お話が矛盾しています。」
・・・そう、言ってみました。
思わぬ小娘の反撃に男性は血相を変え、「そんならお前一人でひどい目にあって死ねや!」と捨て台詞を吐いて、私のそばを離れました。
胸ぐらでも掴まれそうなくらいの勢いでしたが、それで終わってラッキーでした。
思い出してもゾッとします。
彼に引っかかった人が相当いるんじゃ無いだろうか?と。
ひどい目に遭ってなければいいけれど。
セールスだったら、相当稼いだかもしれない話術でした。
間違いなく悪徳セールスだよなぁ・・・。
ですから。
「貴方だけ特別」や「限定」という言葉で煽るのではなくて。
「貴方にオススメなのはコレ」・・・お客様それぞれのパーソナルなトライをお勧めしたい。
一人一人に合った提案こそが、特別なもの。
数字とか結果は、その後についてくる・・・そう、思います。
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写真は、花屋さんの小さなブーケの提案。
カジュアルな値段と大きさですが、お花の選び方や組み合わせにセンスを感じます。
お店を訪れた方、全ての人の目に触れる提案・・・ですね。
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