「筋肉は裏切らない!」が・・・。
- reethihandhuvaru
- 2019年2月28日
- 読了時間: 4分

筋肉は裏切らない!!・・・(笑)。
NHKの「筋肉体操」を見る度に、笑ってしまいます。
ナレーションが、「サラリーマンNEOの”サラリーマン体操”」を思い出させるんですよ。
狙ってますか?NHKさん!!
うん。
筋肉は鍛えれば年齢に関係なく必ず付く。
そういう意味で、絶対に「筋肉は裏切らない」!!
ただ、筋肉三銃士??のような筋肉をつける必要があるかといえば、あそこまではいらないでしょう?
生き延びるため、逃げるための脚力や、筋力、スタミナは欲しいと思いますが、ボディビルダーのような「人に見せるための筋肉」は、いらないんじゃないかしらん?(笑)
(あくまでも私見ですが)
私としては姿勢の美しい、フォトジェニックなバネ型というか、細マッチョが好みだなあ。
そして「努力は裏切らない」。
真実だと思います。
努力すれば、自分のスキルは少なからず上がる。
でも・・・。
「努力は裏切らない」けれど、「努力は報われるとは限らない」。
・・・・・・・・・
全てのことには、向き不向きがあります。
フェイシャルエステティックの講義にいらした、ある受講生さんを思い出しました。
めげずに何度も検定に挑戦してきてくれていましたが、どうしても合格を出せません。
化粧品とエステティックの仕事が大好きな人で、人柄も事務処理能力も申し分ないのです。
メーカーとして教えている「手技の順番」は、きちんと覚えていらっしゃる。
毎回少しずつですが、上達も見えました。
しかし・・・。
彼女の手技の質が「お金をいただいて良いのか?」と悩んでしまう種類のもので・・・。
何回も落ちてしまうので、担当営業や上司から、私にクレームが入りました。
たまたま、何故か・・・私の当番の研修日にいらっしゃる。
上司や担当営業と、以下の様なやり取りをしました。
「彼女、エステティシャンには向かないと思います。残念ですが、いくら安くてもお金払う気になれない。正直、サービスを提供するのは難しいと思います。」
「向き不向きなんて言うほどの難しい技術ではないのだから、そんなに固いことを言わなくてもいいんじゃ無いの?合格させられるでしょう?」
「普通、練習すれば必ず出来る様になると思うんだけど?」
「練習とかどうかの問題じゃなくて、トリートメントを提供するという仕事に、適性が無いんですよ。この先のことを考えるとキツイと思うのですが。」
「メーカー直営店のスタッフという訳じゃないし、お取引先なんだから。」
「こんなに何回も落ちても、又、頑張って挑戦してくるのだから、彼女の努力を認めてあげて欲しいんだよね。可愛そうじゃない?」
取引先のサロンのオーナーになる予定で、スケジュールが進んでいました。
取引先からも「合格させろ!」というプレッシャーがかかるし、大変でした。
4回目の試験(補習含む)で、なんとかギリギリ・・・合格しました。
「指に力が入りすぎるからリラックスして、指を顔の形や首のカーブに沿わせてゆったりと丁寧に動かすことを忘れないでくださいね。今日をピークにしないように頑張ってくだい。」と念を押した記憶があります。
本人の盛り上がる気持ちと各者の思惑が合致して、オープンに前のめりな状況でした。
彼女は合格から数ヶ月後に、オープンの日を迎えました。
風の噂に・・・サロンは、1年と持たなかったと聞きました。
彼女は合格した時、「自分の努力は報われた!」と、達成感に心が震えたかもしれません。
周りの景色が、ピンク色に見えるくらい幸せを感じていたかもしれません。
「挑戦して、合格して、オープンに向かう」という、何物にも代えがたい、飛び切りに幸せな時間を過ごせたかもしれませんし、「やらないで後悔するよりは、やってみてから後悔したい」という心意気だったかもしれません。
・・・だから。
彼女自身がエステティシャンを担わない、サロンオーナーの道もあったのではないか?
それとは別に、取引先の販売や事務担当など、彼女の生き残る道を提案できたのではないか?
当時、そんな提案をしても、受け入れられる余地はなかったかもしれません。
勇気を持って挑戦した事に彼女自身が納得できていれば、結果はどうあれ、きっとそれが正解だったんだと思います。
心に深く刻んだ出来事でした。
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写真は、春浅い土手に咲いた石蕗(ツワブキ)の花です。
オイルを塗ったボディビルダーの体の様に、花も葉っぱもツヤツヤです。
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