「脅して販売」していませんか?
- reethihandhuvaru
- 2019年3月12日
- 読了時間: 4分

「脅して販売しちゃダメですよ〜(笑)!!」
取引先で、販売トークについての講義をする際、このセリフを何度言ったかわかりません。
新商品が出る度、もしくは季節の提案をする際。
取引先での勉強会で、大抵・・・お客様役とスタッフ役に別れて販売トークの練習をします。
特に日焼け止めやホワイトニング商品を取り扱う季節になると、必ず「脅し」の手法を選んでしまうスタッフやオーナーが多くて、頭が痛かった・・・(笑)。
古くからのお取引先はウッドランプをお持ちのところが多かったので、余計にその傾向が強かったのです。
(ウッドランプ=特殊紫外線拡大鏡。エステ業界でよく使用される、シミ予備軍とか色素沈着、くすみ皮脂分泌部位が見えるという機器のことです。)
今でも、使っているのかなぁ??
機械を使うと、説得力がありますからね。
お客様の顔が、絶対にウッドランプに映し出された状態になるとは限らないのに。
販売に一生懸命になるあまり、忘れていますよね?
誰もが平等に暦の上では年を取っても、平等に老けることは無い。
ニキビやシミやシワや体型の変化は、平等じゃない。
太りやすい人と太りにくい人がいる様に。
ニキビのできやすい人とできにくい人がいる様に、シミができやすい人とできにくい人、
シワになりやすい人となりにくい人がいるんです。
全てに「個人差」があるのです。
何も特別なことをしなくても、美肌の人はいらっしゃる。
・・・なのに、「今からお手入れしないと大変なことになります!!放っておくと、この様なシミだらけの顔が待っていますよ!!」と、未来の恐怖を煽るだけ煽って販売してしまう。
そうじゃなくて。
なるべく、ポジティブなトークを選んでいただきたいなあ・・・と思うのです。
「お手入れの仕方を工夫すると、もっとおしゃれを楽しめますよ〜!・・・」とか。
「この日焼け止めの感触は伸びが良くて下地クリームも兼ねています。毎日のメイクで少しですけど時短になって楽チンですよ!」・・・とか。
ただし、個人差はあるけれど、「綺麗をキープする」には、紫外線の予防と正しいスキンケアが一番の美容法です。
それは、間違いありません!!
突然ですけど、お客様と雑談・・・できていますか?
お客様を理解して、心に響く言葉で提案をするには「雑談からの情報」が大切なんです。
化粧品の販売は仕事ですから、ついついこちらの話したいことだけ話してしまっていますよね?
売り上げのために美容情報を伝えるのは大切ですよ?
それでグウ〜ンと、売り上げが上がりました?
あまり、うまくいっていない?
それはきっと・・・お客様に「私のことを思って情報を伝えてくれている」という風に聞こえていないからですね。
商品の紹介を、お客様ごとに仕様変更していないから。
・・・心に響かないんです。
私の「雑談からの情報取得体験」を、少しお話します。
正確には相手は消費者ではなく、取引先の社長や役員、サロンのオーナーや店長さんなのですが。
いくつかの取引先との勉強会後のコーヒータイム。
いつも2時間くらい、リラックスして取り留めのないお話をしていたのです。
思いがけず、問題点に気づいたり、解決策を見つけることができました。
例えば・・・。
「乾燥肌用のタイプの洗顔料は、顔の上でぐるぐる手を動かしても全然泡立たない。」
・・・え?顔の上で泡立てている??
「洗顔ネットや洗顔ボールは、洗顔料がびちゃっ!!って落ちてばっかりで、うまく泡立たないよ?」
・・・え?洗顔ネットや洗顔ボールを水に濡らした後、軽く絞らない?使い方がわかっていない??(まだ、泡立てネットや泡立てボールが周知されていない頃ですが)
「整髪料の泡ムースがなかなか消えないんだよね〜!!」
・・・え?泡を潰してから、つけていないんですね?
それらの、偶然聞くことができた内容を、次回の勉強会に組み込んで、基礎を理解していただきました。
なぜ、顔の上で直接泡立てるのが良く無いのか?等を、きちんと知っておいていただきたいから。
化粧品業界が長くても。
こちらが当たり前だと思って話題にもしていなかったことが、実は全く理解されていないことだった・・・。
そういうことが、沢山あります。
お客様だって、同じですよね?
ましてや、エステティックが入り口でお越しになったお客様は、化粧品の知識や興味が薄い方が多いですから。
「当たり前」の部分・・・。
あらためて、お話を聞かせていただくことも「有り」だと思います。
リラックスした雑談の中で。
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枝垂れの八重咲きの梅です。
枝垂れのくせに(笑)、青空に濃いめのピンクがエネルギッシュです。
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