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どうにも止まらない。

  • 執筆者の写真: reethihandhuvaru
    reethihandhuvaru
  • 2019年3月25日
  • 読了時間: 3分

 帰省中に近くのAEONの専門店街で、カジュアルウエアを見ていた時に、ある女性に声をかけられました。

初対面なのですが、私が着ていたターコイズブルーのコットンパーカーに目が止まったそうで、それはどこで購入したのかを問われ、ネットで手に入れたとお伝えしました。

「いい色ですね。やっぱり沢山の種類はネットにありますよね。それにネットで買えば、個別包装されているから、色々な人が触ったりしなくていいですよね?」と言った、「?」な発言がありましたが、今後、継続的な人間関係を築くわけでもないので、問われるままにお話を続けていました。

 とりとめのないお話をしている中で(なんだか、色々話しかけていただいたので)、彼女がいわゆる潔癖症であることを知りました。

「買った衣料品は、必ず全部洗濯しないと気が済まないんです。陳列されている洋服は、みんなが触るでしょう?気持ち悪いですから。」

「カートにも直接触れないんです。」

カートのバーを掴んでいる彼女の手を見ると、除菌ティッシュが巻かれています。

彼女の肘くらいまでの皮膚は、極端な潔癖症での洗浄が災いしてか炎症があり、お世辞にも健康な肌の状態とは言えません。

「私みたいなのは面倒臭いですよね?でも、どうしても、気持ち悪くて。」

 強迫性障害の域に達しているくらいだなあ・・・と感じましたが、「私は、人が触っていても全然平気ですけれど、ご本人の安心感が一番大切ですから、いいんじゃないですか?」と、お返事をしました。

彼女に、いくら皮膚常在菌の必要性や論文の内容をお伝えしたところで、きっと納得しないでしょう。

感覚的に嫌なものは、やっぱり嫌なのですから。

そう。

「どうにも止まらない」状態なのです。

 人は、菌と共生しているし、菌がいなければ皮膚の健康や腸内の健康も保てないのは周知の事実なのですが・・・。

あんなに、ヨーグルトのCMで腸内細菌、ビフィズス菌の話が流れているじゃないですか?

味噌やお酒を楽しめるのは、菌が働いてくれたからなのですし。

皮膚表面(主に毛穴や皮脂腺)にいる、ニキビの原因だと言われているアクネ菌が、実は皮脂を餌にして皮膚表面を弱酸性に保つ働きをして、細菌の増殖を抑える役割を果たしてくれていたりする。

表皮ブドウ球菌とともに立派に働いています。

アクネ菌が悪さをするのは、過剰に増殖した時なんだそう。

菌のバランスが取れていることが大切なんです。

**人間と共生している菌は、2009年のサイエンス誌によると205種だそうです。

**菌の数は、1㎠に10万個以上いるとも言われています。

 人口の約1.2%くらいが、潔癖症を含む強迫性障害に苦しんでいらっしゃると言います。

ストレスの原因は、一体何なのか?

発症に至る道筋はどうなのか?

解明されるのは、いつなのでしょうか?

 彼女が納得できる「清潔」、安心できる「居場所」は、どこなのでしょうか?

少しでも、ストレスが和らぎます様に・・・祈っています。

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