「ブラシ類」を洗う。
- reethihandhuvaru
- 2020年5月13日
- 読了時間: 3分

お客様のファンデーションパクトを覗くと、中のスポンジがファンデーションと皮脂とで混じり合って、コロッケのようになっている・・なんてことが、結構あります。
サロンで、お客様にお貸しするスポンジは、毎回 綺麗なもの(新品の使い捨て、もしくはきちんと洗ったもの)をご用意している訳ですが、お客様の私物は、自分が使用するものですから、洗うという意識が薄いですよね?
ファンデーションを購入すると1枚付いてくるスポンジを、ファンデーションが無くなるまで使い続けている人が、きっと・・・沢山 いらっしゃいます。
ヒビ割れ始めてボロボロしているお客様のスポンジを、見た事があります。
汚れたスポンジは付着した皮脂や粉体で表面に凸凹が出来ていますから、ファンデーションが綺麗に密着しなくて、メイクアップの仕上がりが残念なことになりますし。
そもそも非衛生的です。
ファンデーションは油分を含みますし、皮脂は当然、脂。
そこに皮膚から剥がれた余分な(たんぱく質である)角質。
雑菌の大好物が、スポンジにてんこ盛りです。
ニキビや水イボ(ウィルス性のイボです)の原因にもなりかねない。
ですから、お客様には「最低3日くらいでスポンジは取り替えてくださいね。」とお伝えしてください。
スポンジは洗い替えのために、2枚はご用意いただきますように。
これからの季節は特に。
沖縄は梅雨入りしたそうです。
来月の中旬頃には、ほぼ日本列島は梅雨入り。
湿気とカビに悩まされる季節到来です。
で。
表題の「ブラシ類」を洗う・・・です。
白粉やカラーパウダーなどの粉類を含ませるブラシもあれば、直接、唇という粘膜に使うブラシもあります。
お客様の肌に触れるものです。
衛生面を考えれば、当然洗わなければならないと思うのですけれど。
・・・実は、プロの中には「洗わない派」も存在します。
ブラシ論争?があったと記憶します。
ブラシが痛む・・・ということで、ついた粉類はテイッシュや何かに叩(はた)いて落とす。
口紅類は、アルコールで拭き取る。
メイクアップアーティストは商売道具を大切に扱いますから、ブラシ類の感触&しなやかさなどの使い勝手が重要です。
決して安く無い商売道具です。
洗剤で痛むのは耐えられないでしょう。
・・・解ります。
でもね。
私は絶対、「洗う派」です。
日本という、高温多湿の「水蒸気に煙る国」で暮らしているのですから。
サロンのためにも、お客様のためにも。
衛生的に!は基本です。
その場限りのお付き合いでは無い、リピート客を確保したければ、尚のこと。
もし、ブラシの感触を大切に考えていらっしゃるなら、ブラシをシャンプー&リンスする事をお勧めします。(洗う前には、よく粉体や顔料を叩いたりアルコールでふき取ってから)
食器用などの中性洗剤で洗っていらっしゃるサロンのスタッフが多いかなあと思うので。
ブラシの天然毛は、髪の毛と同じたんぱく質です。
ですからシャンプー&リンスをお勧めします。
納得していただけましたか?
仕上がりのイメージワード「ハリとコシ」「柔らかくしっとり」「サラサラ」などから、欲しいと思う感触を選ぶと、ほぼ理想的なブラシの感触が手に入ります。
多少、動物の毛質が影響するとは思いますが。
そして、形を整えてしっかり乾かしてくださいませね。
柄がしっかり乾かない状態だとブラシの毛の上部が乾いていても、根本が腐ったりカビたりしますから、逆さに吊るして乾かす事が出来れば更に良いかと。
サロンのスタッフの皆様に限らず、ご自分のスポンジやメイクアップブラシの管理にも、参考にしていただければ嬉しく思います。
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タニウツギの花です。
春のピンクと初夏のピンクは、ちょっと色味が違いますね。
生命力に溢れる、瑞々しさが濃い色に感じます。
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